「体育会系はガッツがあるから営業向き」「団体競技の経験はチームワークの証明になる」。就職・転職活動でこうしたアドバイスを耳にしたことがある人は多いと思います。
私自身、幼稚園の年少から大学まで野球を続け、怪我で競技を離れてから3回の転職を経験しました。今回は、その中で感じたことをあくまで一つの体験談として書いてみます。
1.経歴の概要
• 新卒で建材商社に営業職として入社し、3年間勤務
• キャリアアップを目指して電材商社のベンチャー企業へ転職するも、3ヶ月で退職
• 半年間の勉強期間を経てSES企業へ転職、現在営業として3年目
2.1社目・2社目でのアピール方法
この頃の転職活動では、業界を絞らずに「営業なら何でも良い」というスタンスで臨んでいました。アピールしていたのは、野球を続けてきた一貫性、副キャプテンを務めた経験、団体競技で培ったチームワークといった、いわゆる体育会系の王道パターンです。
私の場合は、この時期はこのアピール方法である程度うまくいっていたように思います。営業職という枠であれば、「継続力」や「チームで結果を出す姿勢」が採用側にも伝わりやすかったのかもしれません。ただ、これが業界を問わず通用する方法だったかというと、そうとは言い切れないと今は感じています。

3.3社目で感じた壁
SES企業への転職活動を始めたとき、それまでのやり方が思うようにいかない場面がありました。
私のケースでは、IT業界の書類選考で、スポーツ経験や営業経験を前面に出してもあまり響いている手応えがなく、選考で落ちることが続きました。もちろん他の要因もあったかもしれませんが、業界が変われば、少なくとも自分にとってはアピールの仕方を見直す必要があると感じた経験でした。
そこで、「野球をやっていたから頑張れます」ではなく、「一貫して物事に取り組む姿勢」という、より抽象度を上げた言い方に変えてみました。競技経験そのものではなく、その経験から得た行動特性に焦点を当てる、というイメージです。私の場合は、この変更のあと選考の通過率が変わったように感じています。

4.振り返って思うこと(あくまで私見です)
3回の転職を経て、自分なりに感じたのは次のようなことです。
• 対人折衝や粘り強さが評価されやすい業界では、競技経験のエピソードがそのまま伝わりやすいと感じた
• 専門性やロジカルな思考が重視されやすい業界では、競技経験をそのまま伝えるより、「継続力」「課題への向き合い方」といった行動特性に言い換えたほうが伝わりやすいと感じた
あくまで自分の経験の範囲での話ですが、体育会系のエピソードをそのまま使うか、応募先に合わせて言い換えるか、その一手間の有無が結果に影響したように思います。
現在はSES企業で営業として3年目を迎えています。1社目・2社目でうまくいっていたのは、たまたま業界と自分のアピール方法が噛み合っていただけなのかもしれません。3社目で一度壁にぶつかったことが、自分の経験をどう言葉にするかを考え直すきっかけになったのは確かです。

Comments